「でたらめな指導者」が「まともな天皇」に救われる(@日本のいちばん長い日)

日本のいちばん長い日

なぜ戦争はなくならないのだろうか?と疑問に思ったことはありませんか?

そもそも、なぜ戦争なんてものがあるのだろうか?と疑問に思ったことはありませんか?

その答えを発見するきっかけになる映画を1本紹介します。今回紹介する映画は、戦後70年という節目に、ようやく昭和天皇の姿を明確に描いた日本の映画作品です。

日本のいちばん長い日

あらすじ

戦争真っただ中の日本は、戦争を終わらせるために「無条件降伏に応じるか?」、それとも降伏を受け入れず「戦い抜くか?」(本土決戦)でモメていました。

参謀本部での議論では結論を出すことができず、とうとう昭和天皇の判断を仰ぐことになります。昭和天皇のご決断は「無条件降伏」でしたが、陸軍の一部は素直に応じることができず、、、、

見どころ(ネタバレあり)

映画「日本のいちばん長い日」では、「まともな天皇」と「でたらめな指導者」という図式が一貫して描かれています。

ちなみに昭和天皇の戦争に対する考え方を表現した日本映画はほとんどありませんから(というかはじめてかも・・・)、その点だけでも注目に値します。(昭和天皇を演じた本木雅弘さんは、出演のオファーを受けるかどうかで迷ったそうですが、義理の母である樹木希林さんが背中を押したため出演を決断したそうです。)

でたらめな指導者ですが、「もう日本が戦争に勝つ勝算はゼロに近い。原爆も投下されて泣きっ面に蜂」という状況に追い込まれても、まともな議論をすることができません。

デタラメな指導者は、あろうことか自分たちで戦争の終結(無条件降伏)を決断することもできず、最終的には昭和天皇のご判断を仰ぐことになるのです。

みなさんご存知のとおり、昭和天皇の判断は「無条件降伏」でした。

しかし天皇陛下の「無条件降伏」というご決断すら、一部の陸軍関係者は受け入れることができません。あろうことか畑中少佐たちは(役:松坂桃李)、宮城(1948年7月1日以前の皇居の呼称)を占拠し、クーデーターをもくろむのです。

畑中少佐たちのふるまいは、「戦争をはじめた責任は国民にある。」ことを思い出させてくれます。なぜならば、日本は民主主義の手続きのもとに軍国主義を誕生させ戦争に踏み切ったからです。

つまり「A級戦犯が諸悪の根源であり、国民に罪はないのだ」という戦後処理の在り方は、あくまでも建前でしかなかったということです。

しかし建前でしかなかった歴史認識は『真実』になってしまいました。もし日本人が「そのこと」を忘れれば、いつかまた日本は民主主義の手続きに沿って、戦争をはじめるでしょう。